[部長] 中日新聞:家族のこと話そう-May'n
中日新聞:家族のこと話そう-歌手・May'nさん
http://ppt.cc/EiaF
両親と四歳下の妹との四人家族です。中学卒業まで名古屋で過ごしました。父は土日
休みの会社員で週末は毎週のように、家族で出掛けました。今も行きたいぐらい好きな
のが「でんきの科学館」(名古屋市中区)。東山動植物園(同市千種区)や、お菓子の
テーマパーク「お菓子の城」(愛知県犬山市)など、話題のスポットはほとんど行った
と思います。
父は休みの日曜日、誰よりも早起きして、家族の朝食を用意してくれました。得意料
理のピラフはとてもおいしいんです。魚のさばき方や刺し身の上手な切り方なども教え
てもらいました。夕食も家族そろって囲むことが多かったです。
◆母の影響で水泳
でも勉強には厳しかった。小学生のころは水泳、英語、ダンス、ピアノと、ほぼ毎日
習い事をして、帰ってからも父が用意したドリルで勉強という忙しい毎日でした。水泳
を始めたのは母がきっかけ。母は水が苦手で顔をつけるのも怖かったようで、水を好き
になってほしいと、ベビースイミングを始めました。
中学に入り、自分の意思で、週五回通う「選手コース」へ。ここまで続けるとは母も
思っていなかったようです。結果的に体が鍛えられて肺活量も増え、速いテンポの曲に
はめっぽう強いんです。ライブに必要な持久力や精神力も培われたと思います。
歌のコンテストに初めて出たのは三歳のころ。本格的に歌手になりたいと思い、オー
ディションを受け始めたのが九歳。大事な水泳の大会とオーディションが週末に重なる
ことも増え、私は歌を選びました。小学校高学年では名古屋の中心部まで、一人でオー
ディションを受けに行きました。「自分で何とかしなきゃ」という意識は、こういった
経験が積み重なって芽生えたように思います。
中学になっても父は勉強第一でしたが、友人が皆、塾に行く中、私だけは行かなかっ
た。最低限の勉強は必要だけど、時間があるなら歌の練習に使いたかったから。母はそ
んな私を理解し「本当に歌手になりたいなら、勉強の時間を歌の練習に使ってもいい。
ただ、100%歌手にならないといけないのよ」と背中を押してくれました。
実はデビューするまで歌のレッスンは受けたことがありません。両親はカラオケが大
好き。母は私を妊娠中もよく行っては、松田聖子さんの曲を歌っていたそうです。妹も
歌が上手で、家族でカラオケに行くのが日常という家庭でした。
◆両親が夢を応援
両親は私が好きだと思うことをずっと応援してくれました。幸いにもそれが一生の職
業になった。ただ、好きなことを仕事にするのは大変な部分もあります。父は「息抜き
でもある趣味が、なくなってしまうのではないか」と最初は心配していたようです。で
も、歌手という仕事の中でつらいことがあっても、歌うことが趣味であることに変わり
はない。「たとえつらいことがあっても、好きだからこそ頑張れる」ということにも、
気付かせてくれた両親に感謝しています。
<メイン>1989年、名古屋市出身。2008年、テレビアニメ「マクロスF」でシ
ンガー役のヒロインの歌を担当、歌手として注目を集める。今年2月から、デビュー10
周年を記念し、47都道府県とアジアなど海外を巡るツアーを開催中。18日には10枚
目のシングルCD「Re:REMEMBER」を発表する。
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06/15 13:42, , 1F
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