Kimagure EVA★Road 第二話 い옠…
きまぐれエヴァ★ロード
第2話 いきなりのキス!
第3新東京學園中學2年A組
今日からここが僕の新しい學校か。
「轉校歷7回目の碇シンジ君だ」
この人が新しい擔任か、名前は日向マコトって言ったっけ。
眼鏡をかけて、いかにも真面目って感じの人だ。
「ど、どうもよろしく」
ざわざわと教室中が騷ぐ
仕方ないか7回も轉校している人間なんてそうはいないもんな。
「しかしすごいね君、7回ってのは」
「はぁ‧‧‧‧‧‧まあ父親の仕事の都合で」
「ふーん、そうなんだ」
「だから轉校のベテランって譯ですよ、あ、ここですね席は」
と言って僕は一番最初に目についた空いている席に座った。
「あ、そこじゃない、そこは綾波の席だ」
「あー欠席」
「いや‧‧‧來てることは來てるんだが‧‧‧」
???
「先生、ここ空いてまーす」
と教室の後ろの方から聲がした。
僕はその席まで步いていく。
聲をかけたのは、制服があるはずのこの學校で何故か一人だけジャージを著てい
る
ポリシーを持っているんだか、いないんだか分かんないような奴だった。
「へへへ よう來たなワシの名前は鈴原トウジっちゅうんや」
「あ、僕は碇シンジ」
「こっちのほうで分からんことがあったら、まなんでも聞いてくれよ、多分教え
てやれることがあるやろし」
と言って小指をたてる。
こいつってめちゃくちゃ性格輕いのかなー
「ありがと」
ま、とりあえず友達になれそうなのができて良かったと。
「あのさっきの席の人は、えっとあや‧‧‧」
「あーあの綾波レイだろ、サボりだよ」
「サボり!?」
一方そのころ1年C組では
早速二人ともクラスに馴染んだみたいで
「二人ともこのクラスだってのはラッキーだったよな」
「俺なんか、明日から學校來るのに生き甲斐感じちゃうよ」
「もー男子ったら」
「でもあなた達、どうして7回も轉校したわけ?」
もったい付けてミサトが喋る
「ジャーン!にゃんと實は前の學校であたし100mを3秒で‧‧‧」
あわててミサトの口を押さえるリツコ。
「な‧‧‧何言ってんのよ、違うでしょ、違うでしょ、ほらぁ!」
うっかり口を滑らせそうになったのに自分で氣づいたミサトも
「しゅ、趣味なんだ、あたしたち引っ越すのが」
とフォローを入れる。
「なーんだそうなんだ」
「引っ越しが趣味なんて變わってるー」
「そ、そうよね、あはははは」
ふぅ
とりあえず誤魔化せたみたいです。
キーンコーンカーンコーン
氣が付くともう晝休みの時間になっていて
『どうしよう、今日は弁當持ってきてないし』
「よう、碇、弁當持ってきて無いみたいやな、どや一緒にパンでも買いにいかん
か?」
「うん、行く行く」
”わーわー”
”メッ、メロンパンと燒きそばパンくださーい”
”あたしはコロッケパン”
”押すんじゃねーよ”
何つー騷ぎだこの學校の購買部は
弁當を持ってこないとこれから每日こうだと思うと頭が痛いな。
「よっしゃ、今日は幻のカツサンドを手に入れたで!」
鄰ではトウジが浮かれている。
「それじゃ、教室に歸ろうか」
「その前にこの學校の中案內したる、ま默ってワシについてくればええって」
それにしても
「にぎやかな學校だね」
思わずそんな感想を口にすると
「せやな、ここは中學‧高校‧大學とみんなあるからなー
それに結構女の子も多いんやでー」
トウジはカツサンドをくわえながら一氣にそれだけしゃべる。
「だからまあ、ここの生徒はほとんど溫室育ちの坊ちゃん、孃ちゃんってところ
かな」
「‧‧‧溫室育ちねぇ‧‧‧?」
カツサンド食べながら喋るようなのがか?
「あ‧‧‧やっぱ見えんか」
あたりまえだろ!
「お!」
いきなりトウジが立ち止まった。
「ち、ちょっとあれ見てみ、碇」
「え」
「あそこ、あそこ!」
といって教室の中にいるミサトを指さしたわけで。
「ほらあの髮の長くて胸の大きな子や、めっちゃ好みのタイプー」
「なんだミサトじゃないか」
「えっ、何で知っとるんや?碇って意外と女の子に手ぇ早いんとちゃうか」
「妹だよ!」
ったく何誤解してんだか
「お兄ちゃん!」
今度は向こうから教科書を持ったリツコがやってきた。
「あぁリツコ」
「ミサトのやつ大丈夫か?使ってないだろうな?」
「大丈夫!あたしがちゃんと見てるもん、まかせといて」
「ミサトー教科書もらってきたよー」
と言って教室の中に入っていった。
リツコが教室の中に入った瞬間。
「センセ!!」
と言っていきなりトウジが兩手を握りしめてきた。
「うぉーっと!!」
突然なにするんだこいつは!?
「いやーほんまにワシは幸せ者やセンセのような人と友達になれて
なんか他人のような氣がせぇへんわ、まこれからもずっと末永くよろしく」
手をぶんぶん振り回しながら熱っぽく語る。
なんだただのスケベか。
「あ、おにーちゃんだ」
教室の中から僕を見つけたミサトがリツコと一緒に近寄ってくる。
「あ、初めまして」
トウジはいきなり自己紹介し始めたわけで
「僕、鈴原トウジって言います、
センセとは同じクラスで一應親友っちゅうことになりました
君たち名前は?好きな食べ物は?好きなタイプは」
‧‧‧‧‧‧
ぼ、僕の親友ってこんなのなの!?‧‧‧
なんやかんやで轉校初日は慌ただしく過ぎていったわけで。
「じゃあねー」
「リツコちゃんさよならー、鈴原トウジをよろしく賴みます」
さてともうみんな歸る頃だし、そろそろ
「轉校一日目も無事終了したことだし歸ろうか‧‧‧あれミサトは?」
「うん何かクラブにでも入りたいから見てくるそうよ」
「なんだってー!ひ、ひとりでか?」
そりゃまずい。
「すぐ歸るって言ったから‧‧‧でもそれっきり!」
「が、學校であいつを一人にするなんて‧‧‧」
そのとき僕の頭の中には前の學校でのことが浮かんでいたわけであり
「そんなのエヴァに乘らずに使徒に立ち向かうようなもんだ、危險すぎるよ!」
「それじゃ、お兄ちゃん」
「うん、ミサトを探しに行こう!」
「おーいミサトー、どこだー!」
「ミサトーどこにいるのー」
一体何處にいるんだろう、能力を使ってなければいいんだけど‧‧‧
”きゃー”
「今の聲は」
「ミサトの聲だーっ!!」
『何か危險な目にあって無ければいい』と
僕はそれだけを思って聲のした方へ走っていった。
ここら邊かな
「次の角を曲がったあたりだ、急ぐよ」
「うん、お兄ちゃん」
僕はそのときかなり焦っていたわけで
前方注意なんて事は頭の中になかったわけであり
どしーん
な、なんだ何かにぶつかったみたいだ。
それと今一瞬唇に柔らかいものが觸れたような?
「アンタバカァ!何處見て步いてんのよ!」
げっ、お、女の子を下敷きにしちゃってる。
「ご、ごめんなさい」
これじゃ僕が彼女を押し倒したようにしか見えないじゃないかー!
「どうでもいいけど、早くどきなさいよね」
「ご、ごめん」
顏が真っ赤なのが自分でも分かる。
かわいい女の子だな、赤いロングヘアーがよく似合ってる。
待てよさっき唇に何か觸れたように感じたのはもしかして彼女の‧‧‧
あ、あそこに居るのはミサトじゃないか!?
「あれぇ、ミサトあんたどうしてこんなところにいるのよ?」
本當どうしてここにミサトが居るんだろう?
「うん、道に迷って、お兄ちゃん達を探してたら轉んじゃって‧‧‧」
「なんだ、さっきの叫び聲はそれだったのね、でその人は?」
「うん、さっき偶然ここを通ってね、私が轉んだら保險の先生を連れてきてくれ
るって言ってくれたの」
「どーれ、見せてみなさいミサト、なーんだ大したこと無いじゃない
さ、肩貸してあげるから一緒に保健室まで行くわよ」
「ごめんねリツコ」
「ううん、いいわよ、じゃお兄ちゃん私ミサトのこと保健室まで連れてくから」
ミサトとリツコが居なくなってその場には僕と彼女だけが取り殘されたわけであ
り
「あ、あの」
さ、さっき偶然とは言えキスしちゃったこと氣にしてないかな?
「何か用でもあるの?」
とりあえず、無難に謝っておこう。
「ありがとう、ミサトのために先生を呼んでくれているところだったんだね」
「ふーん、そ‧れ‧だ‧け?」
「それだけって?」
やっぱりさっきのこと氣にしてるんだ!?
「アンタねぇ、こんな時普通の人だったらお禮の一つもするところよ
そうね‧‧‧決めた
お禮の代わりにアンタ明日アタシに付き合いなさい」
「えっそんないきなり言われても‧‧‧」
いったいこの子は何を考えてるんだろう?見ず知らずの僕を誘うだなんて。
「いーのあたしが決めたんだから、どうせ暇を持て余してるんでしょ」
「ま、まあそうだけど」
「なら決まりね、こんな美少女に誘ってもらえるなんて滅多にないことなのよ、
感謝しなさいよ」
強引な子だな、見かけはすごくかわいいのに、このままじゃ斷ったら何言われる
か分かんないぞ。
「分かったよ、で付き合うって何をすればいいの?」
「コンサートよ」
「へ、コンサート!?」
「そう、コンサートのチケットが一枚余ってるの、本當は誘いたい人がいたんだ
けど、仕事があるみたいだし‧‧‧
無馱にするの勿体ないでしょ、だからよ」
「うん、いいけど」
「あ、そうだアンタ名前はなんて言うの?」
「碇、碇シンジだけど、君は?」
「アタシは劔流アスカ
いいシンジ、待ち合わせは10時に第3新東京驛の前よ、 れたら承知しない
から!」
「わ、分かったよ劔流さん」
「アスカよ」
「な、なに?」
「アタシって名字で呼ばれるの嫌いなのよね、だからあたしのことを呼ぶときは
アスカって言うのよ分かった?」
「うん、ア、アスカ」
「それでいいわ、それじゃ明日來なかったりしたら、絕對承知しないからね」
「うん、それじゃまた明日」
「バーイ!シンジ」
「さようなら、アスカ」
よかった、キスのことについては何もふれられなかった。
どうやら氣付かれなかったみたいだな、あぶない、あぶない、と。
完全に僕は彼女の勢いに飲まれていたわけであり
何で彼女が僕を突然誘ってきたのかなんて考えてもみなかったわけで‧‧‧
To be continued.
次回予告
アスカにコンサートに誘われたシンジ、初めてのデートにとまどいだらけのシン
ジだが、波亂は歸り道で起きた
第3話 ファーストデート!
次回もサービスしちゃうわよ
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