[地雷] 378 圖x5 + 詳細文
ナレーション:
時は数分(少々)さかのぼり…愛丸ブランチ組…
雷の速度でどこかへたどり着いたブランチたち。
さすがに疲れたのか、肩で息をしているブランチ。
ブランチ「はぁ はぁ…」
■粘菌に導かれ…
ブランチ「あ…アカン…」
「これ以上は…無理や…」
愛丸「十分だブランチ」
「感謝するよ」
「ここだ…ここが粘菌の示した場所…」
「『エリア0』への入り口だ──!!!」
巨大な花の中心にはマグマが沸き立っている。
■”それ”は全ての侵入を拒むがごとく──
ブランチ「あ…あの中に…入るんか!?」
「無理やって愛丸!! 自殺行為や!!」
「ここにおるだけでどんどんエネルギーが吸われていっとる」
「そもそもワシらはGODもまだ食うてへんし…あの中へ入る準備は出来てへんのとちゃ
うか?」
愛丸「そうかもしれないな…だがオレは行かなくちゃならない…」
ブランチ「何でやねん!! 何をそんなに…」
愛丸「生まれて初めて”食欲”を実感したからさ…」
「今までオレにとって食事とは単なる『手段』に過ぎなかった」
「生きるための最低限のエベルギー摂取…それ以上でもそれ以下でもない…」
「『食の幸福』を謳うオレ自身がずっと…食の本当の魅力から目を背けていたのかもし
れないな…今回グルメ細胞の悪魔が目覚めて」
「初めて腹の音色が心地よく聞こえたよ…ブランチ…」
「オレには漸く人生の目標が出来たんだ…!!」
「"食べる”という幸福な目標が!!」
ブランチ「……愛丸…」
愛丸「あの場所はオレの食欲が目指す場所 向かう理由はそれだけさ」
ブランチ「……」
「そうか…そしたらしゃーないか…」
「これ以上ワシが止める理由もあれへん…ただ食運を祈るだけや」
「死ぬなや 愛丸」
愛丸「死ぬために行くんじゃない 食べるために進むのさ」
「ここまで送ってくれてありがとうブランチ」
「お互い生きて…生き延びて…」
「またみんなで食事をしよう!!」
ブランチ「ああ!! 絶対やで!!」
花へ飛び込んでいく愛丸。
ブランチ(……さて)
(ワシも早よ戻らな トリコ達は無事やろな)
ふとブランチが愛丸の飛び込んだマグマを見やる。
マグマからは絶え間なくコポコポと何かの泡が湧き出ている様子。
ブランチ「何や…あの湧き出てるもんは…」
場面変わりエリア2。
GODは未だに舌をベロンと出してあへあへと恍惚の表情。
その体内では大竹が食材のDNAを調理中だった。
丁寧に作業を進める大竹が汗を拭う。
ふと下を見ると遥か下界にまでDNAは伸びていた。
大竹(まだこれだけか…)
(GODの調理…はてしない作業だが…)
(これがオレの…夢にまで見た景色!!)
ナレーション:
決して楽とは言えないこの孤独な調理を…臆することなく勇敢に…
それでいて細心の注意を払いながら…丁寧に丁寧にこなしていく…
包丁の軌道は0.1ミリのズレも許さず 研ぎ澄まされた集中力に導かれる
大竹(不思議だな…”神の食材”をさばいているのに…)
(なぜか修業時代の頃が頭を過る…)
(深夜まで調理場に残って仕込みをしていたあの頃を…)
【大竹の回想】
厨房で一人魚を捌いている大竹。
大竹(クソ…難しいなこの食材…B級食材のくせに…)
(これが今のオレの実力だから仕方ないか……)
(今に見てろよ…いつか…)
(いつか世界一の食材を…)
時刻は2時を回っていた。
大竹(ふぅ…もう2時か こりゃ朝までかかるな)
(少し休憩しよう…)
汗を拭う大竹の耳に、包丁の音が。
真っ暗な廊下を出ると、隣の厨房も電気が点いていた。
大竹(こんな時間に…オレ以外にも仕込みをしてる奴がいるのか?)
厨房にいたのは一心不乱に仕込みを続ける小松。
大竹と同じ食材(仕込み済み)のものがいくつも積まれている。
大竹(こ…小松っちゃん……)
(オレが手こずってる食材を…もうあんなに…)
驚きから笑顔へと変わる大竹。
すぐに自分の厨房へと引き返していく。
大竹(休憩んでる余裕なんかない…!! オレもやらなきゃ!!)
(負けねーぞ!! 小松っちゃん!!)
廊下で立ち止まった大竹がもう一度小松の方を振り返る。
大竹(ありがとうな 小松っちゃん)
【回想終わり】
大竹(……フ…)
(なぜ今…あの頃のことを……)
そこに、トントントンと包丁の音が響く。
思わず上空を見上げる大竹。
トントントン
サクサクサク
しゅっしゅっ
ザクザク
大竹(食材を…さばく音…)
(この気配は…あの時と同じ…)
(小松っちゃん!!?)
(いるのか? そこにいるのか!!?)
なおも続く仕込の音に、大竹の目に涙が浮かぶ。
大竹(いつもそうだ…!!)
(いつも”その音”で…オレを奮い立たせる!!)
(永遠の目標であり…!! 掛けがえのない仲間…!!)
思わず拳を握り、叫ぶ大竹「オレは一人じゃない!!」
「一人でGODを調理しているんじゃない!!!」
『そうだよ竹ちゃん』
大竹「!」
振り返るとそこには仲梅が。
仲梅「竹ちゃんは一人じゃないよ」
大竹「う…
「梅ちゃん…?」
大竹(……そういや……”あの日”も確か…)
(梅ちゃんも別の調理場で…朝まで仕込みやってたっけ…)
仲梅「え? あの時?」
大竹「いや…なんでもない…」
「よし!! 一緒にやろう!!」
「世界最高の食材に…オレたちの修行の成果を…見せてやろうぜ!!」
仲梅「うん!!」
大竹「てか何で梅ちゃん白髪なの?」
そのころ、GODの体外ではトリコが異変を感じ取っていた。
GODの方から流れてくる風の匂いの変化に気づく。
トリコ「ん」
(GODの旨そうな匂いが増した?)
(まさか…調理が進んでるのか!?)
とそのとき、上空から襲い掛かるニトロに気づくトリコ。
強烈な勢いで襲い掛かるニトロだが、ギリギリで現れた誰かがトリコを救出。
アトム「!! やっと来たか!! センター!!」
センター「おいおい何てザマだァ!!」
「まだGODを食ってねーのか!!? アカシアはよォ!!!」
「んで誰だァ? 今トリコを助けたのは!?」
現れたのはテリー。
トリコ「テリー!!! 来てくれたのかお前!!」
「キッスとクインも一緒か!?」
テリー「ウォウ」
近くに来ていたキッスとクイン。
キッスの上には数人の人影。
その先頭に立つのはあの男たち。
ゾンゲ(……何コレ…)
世紀末な光景に言葉を失う3人。
ゾンゲ「これって100パーラスボス戦の雰囲気丸出しじゃねーかオイぃ!!!」
「天変地異のオンパレードかこりゃあ!!!」
「戦闘シーンの音楽(おと)もラスボスの音だろこれわぁあ!!!」
部下「音楽とか聞こえるんスかゾンゲ様!?」
『戦々恐々やのぅ ま…こんだけの戦いやったらしゃーないか』
ゾンゲ「!」
現れたのはドーピングしたチチ。
チチ「ワシでも”元のまま”やったら腰が引けとったやろな」
ゾンゲ「ぎゃぁああ何だコイツ!!?」
チチ「そこの三人は…ココにサニーにゼブラ…死んどるのか?」
ゾンゲ「知らねーよ!!」
チチ「ふむ…駆けつけるのが遅なってスマンかったのう…」
「せやけどまだGODが食われてないのが救いやな」
「さぁ大詰めやで! ワシも役に立たせてもらおか!!」
「旨いモン持って来た!」
■勝利へと食え!!
トリコ(TORIKO) ネタバレ 379話へ続く!!
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用颱風召喚翻譯官
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包龍星:你是爛屁股!
李公公:你罵誰!?
包龍星:誰搭腔我就罵誰呀!
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