第30話「裸足の少女」(小黑佑一郎的解說)
(1997年10月22日放映)
腳本/榎戶洋司 繪コンテ/風山十五
演出/櫻美かつし 作畫監督/香川 久
このエピソートから、本格的にウテナが中心となって
ドラマが進むようになる。ウテナと曉生の關係が接近し、
ウテナの氣持ちが搖れ始める。王子樣と曉生。王子
樣に憧れて、王子樣のように氣高く生きることと、男
性に戀することは兩立するのたろうか。たとえそれが
フィアンセのいる男性であっても。
ウテナに惹かれているはずなのに、平然に曉生がウ
テナをものにする手助けをしてしまうアンシー。彼女
の真意は。彼女の現在の王子樣は、曉生なのか、ウ
テナなのか、ウテナとアンシーと曉生の、複雜な三角
關係にも注目したい。
ウテナ心が曉生に奪われていく一方で、曉生がフィ
アンセの香苗の母親とも關係しているような人間で
あることが明らかになる。そして、香苗の母にとっても
曉生は「王子樣」であるらしい。女性にとって王子樣を求
める氣持ちとは何なのか。女性にとって王子樣とは
どんな意味があるのか、本當の王子樣は、この世に
いるのか。「少女革命ウテナ」のテーマのひとつであ
る「王子樣」の問題が次第に明確になっていく。
演出的には、アクションはなく、シュールな描寫も少
なく、しっとりした仕上がりのエピソート、繪コンテの
風山十五の個性が發揮された作品といえよう、若葉
の華やいだムーどもいかにも彼らしい。
--
大人と子供の差なんて『老成したバカ』か『未熟なバカ』かだけしゃないっ!!
~大川 詠心‧20面相におねがい!!
UTENA 近期熱門文章
PTT動漫區 即時熱門文章