[News] 共感呼ぶ日本のヒーロー
http://www.yomiuri.co.jp/donna/do_080805.htm
ブラジル・サンパウロ市の街を、アニメ・特撮ソングのライブ「アニメフレンズ」
に招かれた影山ヒロノブさんらJAM(ジャパン・アニメーションソング・メーカーズ
)プロジェクトのメンバーと歩くと、すぐに人だかりができた。若者たちが「カゲヤマ
」「カゲヤマ」と駆け寄ってくるのだ。
同国では、1980年代後半以降、特撮の「電撃戦隊チェンジマン」やアニメの「
聖闘士(セイント)星矢(セイヤ)」「ドラゴンボールZ」が繰り返し放送され、人気
を博している。これらの主題歌を歌ったのが影山さん。歌は日本語で放送されたから、
人気と知名度は群を抜いている。
「アニメフレンズ」は、こうした人気を背景に、2003年にスタートした。日本ブ
ラジル交流年の今年は、規模を拡大。7月上旬には、特撮「世界忍者戦ジライヤ」主題
歌の串田アキラさん、主演の筒井巧さんをはじめ、アニソン歌手の宮内タカユキさん、
高取ヒデアキさんが招かれてライブを行い、大盛況だったという。
なぜ、地球の反対側で、日本のアニメや特撮がかくも熱狂的に支持されるのか。
サンパウロ市文化センターのロドリゴ・デ・モラエス・タグチさんは、「ストーリー
の質の高さ」を指摘する。「米国のヒーローがただ強いのと比べ、日本のヒーローは、
悩んだり失敗したりしながら成長していく。人間味のあるところに共感できる」という
のだ。主題歌についても、ファンからは「歌詞に共感」「頑張ろうと思わせてくれる」
という声が圧倒的だった。
日本生まれのヒーローたちの「頑張る姿」が、海を越え、文化や言葉の違いを超え、
人の心を揺さぶる。100年前、笠戸丸でブラジルに渡った移民の人々が両国の懸け橋
となったのと同じような役割を、21世紀の今、日本のアニメや特撮、その主題歌が果
たそうとしている。ライブ会場で、ブラジル人客と同じアニソンを口ずさみながら、そ
んなことを感じた。次回もこの話題の続きをお届けする。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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