[News] 未来を切り開く「歌の力」
http://www.yomiuri.co.jp/donna/do_081118.htm
前回に引き続き、影山ヒロノブさん率いるJAM(ジャパン・アニメーションソング
・メーカーズ)プロジェクトのパリ、バルセロナ公演の話をお届けする。
海外で日本のアニメ・ヒーローソングの人気が高いことは何度も書いてきた。今回も
、JAMの歌う人気アニメの主題歌に聴衆は大喜びだった。
だが、彼らのライブの特徴は、有名アニソンの披露にとどまらなかったことにある。
JAMが掲げたワールドツアーのテーマは「No Border(国境なし)」。争い
をなくし、弱い者を助け、世界から国境を取り払おうというメッセージ性の強いオリジ
ナル曲を各地で歌い続けた。そして、関係者の不安をよそに、アニソンではないこのオ
リジナル曲にも、聴衆は同じように熱狂し、CDは完売する人気だったのだ。
では、単に和製ロックが海外で通用したということかといえば、違うと思う。「ドラ
ゴンボールZ」や「ONE PIECE」の主題歌という、世界への「共通語」を持つ
彼らが歌う平和希求の歌だからこそ、世界中のアニメや特撮を愛する人の心に響いたの
だと思う。なぜなら、「争いをなくそう」「弱い者いじめをしてはいけない」というの
は、アニメや特撮の主人公たちが、長年にわたって訴え続けてきたテーマなのだから。
もちろん、「No Border」は、簡単に実現できるものではないし、きれいご
とに過ぎないかもしれない。しかし、きれいごとであっても、訴え続けることにこそ意
味があるはずだ。口にすることすらなくなったら、きれいごとは、本当に実現不可能な
ものになってしまうのだから。
一連の旅で、理想を実現しようと呼びかける「歌の力」を感じた。帰国したら、ちょ
うど「言葉の力」で注目されるバラク・オバマ氏が次期米国大統領に選出されたところ
だった。理想や夢を高らかに歌いあげる「歌」や「言葉」の力。それこそが、必ずや未
来を切り開く。そう信じたい。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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