[情報] 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。vol.46

看板MegumiOgata作者 (HARUKA)時間19年前 (2005/12/17 11:17), 編輯推噓0(000)
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◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆   2005年12月16日発行                   vol.46「暴君、ハバネロ。」  ふりむけば、今年の夏ちょっと前、だったか、春の終わりだったか。  旅行に行く途中の高速道路の某サービスエリアで、「ハバネロ栽培キット」なるも のを発見した。  こ、こんなもんがなぜここに。  たしかハバネロは、メキシコかどっかが原産のハズ。古式ゆかしい大日本的田舎風 景が一望できるこのサービスエリア周辺の特産品・・・て、ことがありえるのか?  後に東急ハンズやらいろんなところでお目見えすることになるこの栽培キットだが、 その頃はまだどこにもおいてなくて、きっとこの辺りに東鳩の工場でもあるんだろう、 ということで落ち着き、とりあえず、試しにひとつ、買ってみることに。  でも元来めんどくさがりなので、結局ずーっとそのまま部屋の片隅に置きっぱなし。 別の捜し物をしている時に気づき、見てみると、既に種まき期限ギリギリだ!  慌てて開封し、蒔いてみた、という次第である。  全5粒。カラカラに乾いた、ぺっしゃんこの種だ。  唐辛子を裂いたときにでてくる種とそっくり(アタリマエ)だが、、、こんなにぺ しゃんこでいいのだろうか。私が時間をおいてしまったせいだろうか?  ・・・と心配していたけれど、5粒中4粒がするりと発芽し、スクスク育った。  鉢の関係上、日当たりが一日数時間しかないベランダのプランターに植えてしまっ た3粒は未だに、なのだが、東側の出窓においたのは、見事に白い花を咲かせた。  そして、先日、ついにハバネロを3個、収穫したんである。  やったー。やったー。  ハバネロは1個3cmくらい。思ったより小さくて、カワイイ。  つやつやとオレンジ色に、宝石のように輝くその美しさは、さながら何かの調理パ ンフレットにでてくるような見事なパプリカの、ミニチュア版と言った感じである。  しかしなにしろテキはハバネロ。広い唐辛子業界の中でも「暴君」と呼ばれる逸品。  どのように扱えばよいか思案していたところ、ちょうどラジオに、図ったようにハ バネロ収穫体験者の投稿が届いた。  「調理をして、食事の後よーく洗ったのに、子どもに、『お母さんとつないだ手の ところが、痛いー痛いー』と大泣きされてしまった」  ・・・。  モノスゴイ、暴君さ加減だ。  ここはひとつ、慎重に。  自分にやる気を起こさせるために、よく我が家へ集まる友人達に声をかけ、ヘボイ タメシ・プチパーティーを開催することに。  ダイニングテーブルでおとなしく待っている彼らは、いつになく緊張気味だ。  まず、汁がつかないよう、生け花用の剪定鋏で、パチリと収穫する。  軽く洗ってキッチンペーパー越しにそっと押さえ、ヘタをくりぬき微塵切りにする ・・・アッ、チョット指先が触れてしまった!!  ・・・ま、まぁ、ほんのチョットなので、大丈夫だろう。たぶん。  友人O氏が、「うおっ、なんかイヤな気配が漂ってきましたよ、空気がピリピリし ますよー」と不安そうに叫ぶが、大丈夫だろう、たぶん。  死ぬほど手も洗ったし、別段ピリピリもしないし。大丈夫だろう、たぶん。  制作途中のボローニャソースに、刻んだブツ約1.5ケ分を投入。チョット多いか? いや5人前量の中にだから、大丈夫だろう、たぶん。  しばらく煮込んで、完成! 皿に盛り、他の料理とともに提供。見た目は美味しそ うだ。届いたばかりのボジョレーヌーボーを開け、乾杯! &、試食。  一番最初に食ったO氏、口をおさえて悶絶。絶叫。  不安を堪え、次々と食らう他3名・・・か、辛い! 確かに辛い!  入れた量をフツウの唐辛子と比較すると、考えられないほど・・・!  が、それでも、食えないほどではない。他2名も同じ感想のようだ。  Oちゃん大袈裟だよ~。そうかなぁ、と首を傾げる彼に、そうそう、といいながら、 結局全員、汗をかきつつ、完食した。  そのまま楽しく和やかに飲み食いし、良い感じで酔っ払い眠くなってしまった私は、 満足げなみんなを送り出すと、コンタクトをはずし、そのまま速やかに就寝。  幸せな夜だった。  ・・・翌朝。  起きようとしたら、目が開かない。  無理に開けると空気に目がしみて、涙がボロボロとまらないのだ。  これは明らかに、何らかの刺激物が入ったときの典型的な症状。  ま、まさか、、、(震)  台所には、まだハバネロ1個が、燦然と光り輝いておいてある。  不気味なオーラを、放ちながら。  ・・・さぁ、次は、誰を呼んで、どんな料理を作ろうか・・・?  ひっひっひっ。 ------------------------------------------------------------------- ☆ オガタ → 読者の皆さまへ ☆  そんなワケで、ハバネロにはくれぐれもご注意下さい(笑)。  今回は2通一緒に、になってしまいました。  書けないときは書けないのですが、アタマが「書くモード」になってる  とき「だけ」は、早いんです!(笑)。  前回のメール同様、ご意見・ご感想ありましたらお待ちしております。  とりあえず、ご案内は ↓ 同じモノを。 ● 今週末から公開の、劇場版「ブラック・ジャック」に出演しています。  とてもぐっとくるお話なので、よろしければぜひ見て下さい! ● 今度の日曜にニッポン放送でオンエアの1時間番組「アニメタウン」に  ゲストででています。田中理恵ちゃんの番組で、石田彰くんと。  美少年ツンデレがなかなかオトクな感じかと(笑)、、、聞ける方は。 ● 私の大切なNYのおかあさん、サナエ・カワグチ・ムーアヘッドさんの  本が、日本で初出版されました。  「タイム・オブ・イノセンス」。日系二世の少女の話です。  彼女自身が日系二世であり、あの太平洋戦争の渦中にカリフォルニアに  住み、いろいろな迫害や差別の中で生きてきました。  その後マーサ・グラハムに師事、日本人として初めてブロードウェーの  ステージに、プロのショーダンサーとして上がった人でもあります。  今、75歳でNYCに独り暮らしをしていますが、とてもニュートラルな、  柔軟な考え方を持つ女性。非常に稀有な、戦争の生き証人だと思います。  アメリカの中の日本人の原点が、よく伝わってくる一冊です。  作品自体は小説ですが、私小説の趣で、彼女自身の実体験がつまってい  ます。興味がある方はぜひ。清流出版から。発売中です。   その他事項や、上記詳細はホームページにて。   もろもろ、よろしくお願いします。 ==================================================================  [ 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。 ] -vol.46- 発行者 : 緒方恵美 発行日 : 2005.12.16. オフィシャルサイト “M.O.bay” : http://emou.net/ ※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000071890) ※ 御感想はこちらまで : m.o.@emou.net ※ 仕事のご依頼はこちらまで : webstaff@emou.net  ※ インターネットラジオ : http://emou.net/radio.htm ※ 情報サービステレフォン : 0990-5-11166 ================================================================== <<このメールマガジンの内容を無断で転載掲示することを禁じます>>  Copyright (c) 2001 Wild Wind ltd., All Rights Reserved. -【まぐまぐ!からのお知らせ】------------------------------------------- 我が子が中学受験を控えて猛勉強中です。いよいよ受験の日が2週間後に迫っ てきました。受験直前の我が子に、親のあなたはどんな話をしてやりますか?    親力診断テスト? http://cgi.mag2.com/c/w/mag?id=728_051216 ------------------------------------------------------------------------ -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 140.112.224.163
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