[情報] 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。vol.91
◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆ 2009年5月12日発行
vol.91「続けるということ、捨てるということ」
前回のメールマガジンから、もーのすごく時間が経ってしまっていました。
ごめんなさい。でもびっくりです!
まぐまぐさんからはとうとう、「最近発行してない発行者さんへ」なんてメールが
来るし(爆)。
「読者のみなさんが心待ちにしていらっしゃると思いますので・・・」
という文章に、さらに心をえぐられ(^^;;
そんなに経っていたかなぁと思いつつ、慌ててパソコンに向かっています。
そしてふと気づきました。
このメルマガを発行し始めてから、もう8年近い歳月が流れていたことに!
うええ。もう、そんなに・・・?
その間ずーっととってくれている方もいると思います。もちろん最近参加の方も。
8年前とは違って、情報を知る方法がたくさんある現代、時にスパムと間違えるん
じゃないか!? 的な長文メールを頑張って読んでくれるみなさまには、感謝です(笑)
。
ありがとう。
細々にせよ何にせよ、「続ける」ってことは大変なこと。
でもことこのメルマガに限って言えば、わりとのんきにマイペースに続けてきたの
で、ここまで続けてこられたような気がします。
そんな風に、「頑張ろう!」と意気込まず、周りの目も気にせず。
誰かと比べることなく、マイペースに、好きなこと・やってみたいことを、淡々と。
そんな感じが、息永く何かをやる秘訣なのかもしれません。
ちょっと前の話ですが、3月に、1月からやってきたライブツアーが終わりました。
そして同月、8年続けてきたインターネットラジオも、終わりました。
両方とも、「頑張ろう!」と意気込んで頑張ってきました。
特にライブは、ホントに頑張って頑張って、頑張ってきました。
ひとつひとつのステージで、ここで死んでもかまわないと思うくらい!
どのステージも、ものすごく盛り上がりましたね!
ありがとう、来てくれたオーディエンスのみんな!!
ありがとう、メンバーのみんな、スタッフのみんな!!!
ありがとう・・・!!!!
・・・でもですね。
ちょっと、頑張りすぎてしまいました。
虚脱感は虚脱感でも、今までのライブやイベントや、通常仕事や、そのおっきなも
のをやり遂げたときにいつも感じてきたような、「心地よい空虚感」ではなく、、、
何をする気も起きない、できない。そんな状態に陥ってしまったのです。
約1ヶ月間、何をする気力もおきませんでした。
仕事に行く時だけ空元気で、それ以外は1日中、ただぼーっとリビングの床に座って
いるだけ。音楽を聴く気も、テレビをつける気も、ご飯を食べる気も、眠る気も、何
もおきない。
動かない頭なりに、なんでだろうと考えていたら、ある時ふと、気づいたんです。
そう、今初めてこの症状が出たワケじゃない。少しずつそうなっていたんだって。
今年の1月の後半くらいから。いや、もしかしたら、・・・もっと以前から。
そんなとき、タイムリーに出会った(?)本がありました。
斉藤茂吉さんの「捨てる力がストレスに勝つ」という本。
音楽も聴けないのに活字なんてもっとで、月に10冊以上は本を読む私が何も読めな
い・見られない状態だったのに、ある時たまたま積読書の山(買ったけど読めてない
本の山)に手がぶつかり、ポトリとその本が落ちてきた時・・・なぜかその時だけ、
「手に取ってみようかな」という気になったのです。
そこには、「捨てること」の大切さが書かれていました。
物理的に物を捨てることについても表記はありましたが、大枠では、自分の感覚の
中の「ある一部」を捨てることによる効能について。
曰く、自分が無理をしていたことを捨てる。
本当はこれは諦めるしかないと分かっているのに、頑張ろうとしていたことを捨て
る。
自分には似合わないことを捨てる。自分を飾りあげていたものを捨てる。etc。
それらを捨てるということは、自分を今一度リアルに見つめなおすこと。でも実は、
これは人間にとってかなり悲しい作業なのです。
「なんだ、自分はいかにちっぽけで、平凡な奴だったのか」
ということに気づかされるから。
猛烈にタイムリーな本でした。タイムリーすぎて呆然、でした。
そして本を読み進めていくうち、自分は、知らないうちに鬱病にかかりかけていた
のだと知りました。
そして、自分がどれだけ平凡な人間であったかを、改めて知りました。
他の職業でもそういう面はあると思いますが、特に私の仕事は、ハッタリが大事な
面がたくさんあります。
少しでもよく見せることができなければ、即アウト、という局面だらけであります
から。もちろん全てがそれだけじゃありませんけれどもね。
仕事をするために必要なことはたくさんありますが、その中でもプライオリティ・
・・優先順位をつけることは、とても大事なことだと思います。どれもみんな大事だ
けど、中でも絶対にこれだけは外せない。ほかを捨てなきゃならない局面でもこれだ
けはと思う、その順列をつけることは、極限で迷ったときに、大きな指針になります
から。
いろんな考え方の方がいると思いますが、私は敢えて、自分が仕事をする上のプラ
イオリティNo.1を「クオリティ」「やりたいと思う気持ち」に据えてきました。
「何が何でもこの職業を『続ける』こと」でも、「スケジュール表を真っ黒に埋め
ること」でも、「お金」でも、「名誉」でもなく。
もちろん、基本、すべてが大切なことです。バランスよくやっていかなければいけ
ない。でも「選ばなければならない場面」は随所にあり、ある日突然姿を現します。
「その時」にはそれに素直に従おう。リスクは全て覚悟の上で。そう決めていたは
ずなのに・・・いつの間にか自分は、違う行動をとり始めていたのだと気づきました。
みんなを守らなくちゃいけない。いい大人にならなくちゃいけない。
だから進まなきゃ。そう思えば思うほど、どんどん乖離していく自分の心と実行動。
その変化に気づかないまま・・・でも心の奥底では、そんな自分に気づき、嫌気が
さし、自分自身を攻撃し始めていたのだということに、やっと、やっと、気がついた
のでした。
しばらく、能動的に動くことをやめてみようと思いました。
頑張ることから自分を解放してみよう、と。
本来持っている自分の部分だけで、背伸びもせず。
周りから与えられることに、身をゆだねてみよう、と。
それは私のようなタイプの人間には、勇気の要る決断でした。
逆に私のようなタイプだったからこそ、必要なことだったのかもしれません。
迷いつつの決断でしたが、でも、いざ捨ててみたら、、、
ものすごーく、楽になりました!
びっくりです!(笑)
と同時に、自分が今まで助けてきたつもりになっていた人たちに、その存在に、逆
にいかに助けられ、生かしてきてもらっていたのかを知りました。
そんな感覚になった後・・・いや、「きっかけ」のひとつだったかな。
声の仕事以外で一番最初にやったのが、4月の中旬にあった「内田稔ライブ」でした
。
去年から友達になった鷲崎健くん(ミュージシャンでありラジオパーソナリティ。
ホントにすごいヤツ!)がプロデュースした、仲間のドラマー・内田稔くんのソロラ
イブ。ふたりのそれぞれの「友達」「仲間」と共に、全員ノーギャラで作ったステー
ジ(笑)。
もーーーーーーーーーーーーーのすごく、楽しかった!!!
みんなホントにいいミュージシャンばかりで! お客さんもすごーくあったかくて!
ホントにもうこのまま死んでもいい! と思うくらい!!!(笑)
でも、まだ、死にたくない。こんなひとたちと、またやってみたい。
「もうしばらく音楽からは離れよう」と一度は決めた私に、「やっぱり音楽が好き
だ」「またやりたい」「お客さんに喜んでもらえるような音楽を」と、思わせてくれ
ました。
しあわせものです。私は。
・・・ほんとうに。
そんなワケなんで、しばらくはのんびりやっていこうと思っています。
アグレッシヴに突き進むんじゃなく、求めていただけることだけを受け入れながら。
いつか心から「やりたい」「これはどうしても」と思える気持ちが、自分の中に自
然にうまれるその日までは、自分主導でプロデュースすることは控えて、淡々と。
それが「続けていく」秘訣なのかもしれません。
・・・そう思い始めたら、・・・なにやら私の周りが動いてきましたよ?(笑)
不思議です。そういうものなのかもしれないね。
形を整えはじめてきた事務所スタッフとともに、ゆるゆると。
そして時に、お誘いいただいたひとたちと、持ち出し覚悟で楽しい企画を!
・・・そんな感じです(笑)。
まもなくお知らせできるお遊びもあるかと思います(笑)。
詳細はブログとか、FCの方はFCBBS等をチェックしてみてくださいね。
そして、気が向いたらお立ち寄り下さい。待ってます。
皆さんと次にお目にかかれる日を、楽しみにしています!
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☆ オガタ → 読者の皆さまへ ☆
とはいえ、今年の某年越し仕事とか(笑)ライブのMCとかで言い続けてきた、
「今年はみんなが元気になってくれるような仕事しかしません!」
という宣言は、イキイキのままですよ?(笑)
日常でためたいろんな「チャージ」を、ぜんぶ丸ごとお渡しします!
そしてまたためるのです。しあわせチャージを。
そんな流れが、今、自分的ハヤリです(笑)。
● 「BLEACH」が、ようーやっと、お当番ぽい感じになってきました(笑)。
今後結構続けて出ます。よかったら見て下さいね。
● ドラマCD、すんごくいいヤツ・おもしろいヤツに目白押しで出てます!
切なくて素敵な世界観を持つ、「獏」(夢魔の総長の少年・シオン役)。
ハチャメチャで楽しく、でも骨太な、「ミカるんX」(謎の青年・ヒミツ役)。
絵柄が美しいのに破壊的ギャグな(笑)、「学園革命伝ミツルギ」(ミツルギ役)。
特にミツルギは、音泉でラジオドラマが部分的に流れています!
聞いて爆笑し、その偉大なバカバカしさにハマッてください(笑)。ぜひ!
↓詳しくはコチラ↓(ラジオ放送中!)
http://www.onsen.ag/
● 事後報告(?〆切り過ぎちゃったから/汗)ですみませんが、今年の誕生日は、
ファンの皆さんとともに、想い出の杜の中で過ごしてきます(笑)。
久しぶりの旅行だね。森林浴しながらたのしーくいってきたいと思います!
● 声優人生初の、いわゆる18禁ゲームに出ます!(笑)
といっても私の役はマスコットキャラクターのロボットなんですが。
裏ネームではなく、堂々とオモテネームで出ています!(笑)
その経緯はブログの過去記事をみてください。只今公式ページにて体験版配布中!
↓詳しくはコチラ↓(公式ページ)
http://www.minatosoft.com/
● そしてもちろん、6月27日からは「アレ」が待っています(笑)。
今度の「アレ」はすごいです。今までもだったけどホントにすごいです。
期待しててください!! ぜひ!!!
その他も詳細はホームページにて。
もろもろ、よろしくお願いします。
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[ 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。 ] -vol.91-
発行者 : 緒方恵美
発行日 : 2009.5.11.
オフィシャルサイト “M.O.bay” : http://emou.net/
※ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して
発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000071890)
※ 御感想はこちらまで : http://www.emou.net/mo/message2.htm
※ 仕事のご依頼は : 03-3453-1440 (JTBエンタテインメント)
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