[涅他] 274話 本当の終わり (文字捏)
結界に捕らえられ、完璧に妖状態で泣き叫ぶ弐号
口を固く結ぶ壱号
そしてミチルを庇うように抱きしめて良守たちを睨みつけるカケル
その様を少し高い位置の結界に座り見ている負傷状態の氷浦
そして夢想状態の目でそれらを見ている良守
274話 本当の終わり
閃の脇を抜けて一歩ミチルカケルの二人に近づく良守
「お前達 自分が何したか分かってるな?」
「分かっています」カケルの手を振り払い、向き合うミチル
叫ぶカケル
「ミチル!!なんで!?こんな奴らに捕まること無いよ!!」
壊れない結界を叩くように激しく手をつき、案じて二人の方を見る壱号
『この結界の強度 とても破れそうにない…
さっきの大技で力も大方使ってしまった…
このまま捕まるしかないのか…!?』
「ねえミチル!!」
「これで最後と言ったでしょう?
もう… 終わりにするのよ」
呆然とミチルを見るカケル
「あ… アタシがいうこときかなかったから…?
ごめん!! もうしない もうしないよ!!
これからはミチルのいうこと全部守る!! ちゃんといい子になる!!
だから だから…!!」
だがカケルに背を向け良守の方を向いたままのミチル
大声で泣き出すカケル(閃が驚く)
「やだっ!! やだーっ!! 終わりなんて言わないでよミチルー!!」
その様に、結界を階段状に使って時音が校庭に降りてくる
「良守 あの人たちどうする?
なんかもう 戦う気ないみたいだし…
『さすがにあそこまで泣かれたら 少しかわいそうになるわね…』」
「あ じゃあ俺 頭領に連絡して…」
そういう時音と閃、泣き叫ぶカケルの声の響く中
無想の目のままの良守は答える
「これだけのことをしたんだ それなりの罰は受けさせないとな」
(画面 閃が 携帯が正守にずっとつながらないと話している
そっちを聞いていた時音は 一瞬良守の言葉に反応が遅れた風)
「え?」
良守の言葉を聞き返す時音
一方、結界の中ではミチルがカケルに
「泣くのはおよしなさい みっともない!」
涙いっぱいの目のまま唇をかんで泣き止むカケル
「ミチル… アタシが嫌いになったの…?
アタシっ ミチルのために いっぱい本読んで いっぱい勉強したよ!
ミチルの創ったまじないも いっぱいいっぱい練習した!1
アタシすごく頑張ったよ!! 全部 全部ミチルのためだよ!!
ミチ…」
手を伸ばすカケル しかし振り向かないミチル
「あ… アタシのこと… 妹みたいだって言ってくれてたじゃん…
あれ… 嘘だったの?」
なおも振り向かないミチル 絶叫するカケル
「ミチルまで アタシを捨てるの!?」
カケルをきつく抱きしめるミチル
「あなたのせいじゃなくてよ カケル
でも 犯した罪の分 罰を受けなくては
もうすぐ… 本当の終わりがやって来る」
(画面 結界のある校庭をはるか見下ろす形で
閃、時音、良守の後ろに気づかれずゆっくりと降りてくる人影)
風が走る
閃の真横を風は抜けてゆく 悪寒が走るが閃は反応できない
かばうように抱きしめたミチルの背中を斜め袈裟懸けに風は切り裂く
結界の中で血を吹いて倒れる二人
横目で後ろ方向を見る良守
風の主(言うまでもないですが七郎です)が指を振る
弐号の結界も中身ごと真っ二つにされる 後ろの校舎にも切れ目が入る
次に七郎は指を振る が結界が七郎を覆っていた
更に七郎が指を振ると結界は切り裂かれる しかし壱号の結界を襲った風は真半分に行
かない角度で切っていた
舌打ちする七郎『入りが浅くなった…』
そのまま校庭に降り立つ七郎(今度はちゃんと足をつけています)
印の指を向ける良守
「何… やってんだお前…」
「君達の方の 片がつくまで 待ってやったんだ
僕の方の邪魔もしないで欲しいな」
「俺の庭で勝手なことすんじゃねぇ…」
「烏森を守るのが 君たちの家業なんだろう?
その意味では 僕のやってることも 君達と同じだよ
今回 僕の請け負った仕事は…」
手を振る七郎
「派手に終わらせること!」
散弾のように風の切っ先が校庭と校舎を襲う
「死神…め」頬杖をついて不快そうな顔でその様を見ている総帥
「まったく遅すぎる…
月久に見せるためにやっていることだというのに
これではまるで意味がない…
(画面 後姿のみで表情が見えない総帥)
あいつも… あんなにあっさり死ぬとは…」
俯いている水月 スクリーンには抱き合ったまま血塗れで倒れている
ミチルとカケルが映っている
(画面 もう読者につまらなそうな顔を見せている総帥)
「ミチルだけは連れてきたかったのだがな…
神佑地狩りの方法も 裏会破壊の段取りも
考えたのは全部 ミチルじゃないか…
もし… カケルを置いて行くと言わなければ ついてきたかな…」
答える水月
「もう… 何もかも遅すぎます お館様」
つむじ風の舞う校庭 再び上空に上がるその様を見下ろす七郎
次号に続く
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簡易摘要:
1.滿目光迴避欠,欠因此哭泣
2.時音同情兩人,但無想狀態的良守不為所動,打算懲罰兩人
3.七郎不出所料亂入,順便帶便當給兩姐妹(有沒有吃下去不知道),還要破壞烏森好忙阿
4.總帥碎碎念
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
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