Kimagure EVA★Road 第5話 搖 …
きまぐれエヴァ★ロード
第5話 搖れる氣持ち(前編)
「ふぁぁぁぁぁぁ」
あー眠い‧‧‧けど今日は月曜だ‧‧‧
やっぱり月曜の朝ってイヤだな‧‧‧
「おはよう」
眠い目をこすりながら、僕がリビングに出ていくと、もうみんな朝食を食べてい
た。
「お兄ちゃんおはよう」
「ほひいふぁん、おはふぉ」
「もう、ミサトったら口いっぱいにご飯を詰め丢むんだから」
どれどれ今日の朝食は‧‧‧
ご飯に燒き魚か朝はやっぱり和食だよな。
「いっただっきまーす」
うん、美味しい。
やっぱりリツコの作るご飯は最高に美味しいな。
そういえば前に一回リツコが風邪をひいたときに、ミサトが作ってくれたカレー
はすさまじい味だったよな。
そのカレーを食べた父さんが3日間食當たりで寑丢むくらいだったからな。
それを食べた僕なんて‧‧‧
‧‧‧‧‧‧
‧‧‧思い出すだけで氣持ち惡くなってきた。
「ごちそうさま」
僕がご飯を食べ終わってお茶を飲んでいると、それまで新聞を讀んでいた父さん
が突然口を開いた。
「今日から學校だな、シンジ」
新聞から目を離さずにそれだけを重々しく言う。
「ああ、そうだけど」
一体父さんは何が言いたいんだろう?
「行くなら早くしろ、出なければ 刻だ!」
そういわれて時計を見てみるともう8時を過ぎていた。
「うわっやばい、急ぐぞミサト、リツコ!」
「わかった、おにいちゃん」
「うわーまだ學校の用意してないよ~」
な、なんだって!
「もうまったく、ミサトったら」
でもこれもいつものことだ。
ミサトが用意し終わるのを待って、玄關へ急ぐ。
「そんじゃ行って來まーす」
僕たちは走って學校へ向かった。
「ふっ、それでいい」
”ニヤリ”
あわてる子供たちを見て、とても嬉しそうなゲンドウパパだった。
はぁはぁはぁ
や、やっと學校に著いた。
「それじゃ俺の教室上にあるから」
「うんそれじゃね、お兄ちゃん」
「ふに~疲れたよー、あ、お兄ちゃんまったね~」
ミサトとリツコの二人と下馱箱の前で別れた。
急がなくちゃ!
全速力で階段を上っていると目の前に綾波がいるのが見えた。
「あ、綾波さん、おはよう」
僕がそうやって挨拶をすると、一應と言った感じで綾波もそうした。
「おはよう、碇君」
”キーンコーンカーンコーン”
「うわっ、もう 刻かな‧‧‧」
鐘の音が聞こえたので、かなり僕は焦ったわけで。
「そんなことないわ」
いかにもなんでもないことのように綾波はそういった。
「え、どうして?」
「いつも先生はこの鐘の30秒後に教室に來るの、だからまだ大丈夫よ」
と言って急ぐ樣子もなく綾波は步き始めた。
「へーそうなんだ、ありがとう綾波さん」
「さんはいらないわ」
綾波は無表情なままでそう答えた。
「そ、それじゃありがとう綾波」
「急ぎましょ、碇君」
僕らが教室の中に入っても、確かに綾波の言うとおりまだ先生は來ていなかっ
た。
そして僕らが席に著いた時。
”ガララ‧‧‧”
そんな音を立てながら教室のドアが開いて、日向先生が入ってきた。
僕はその樣子を見て、綾波の方へ視線を向ける。
彼女もこっちを見てきたので、輕く首を下げて『ありがとう』の氣持ちを傳え
た。
それを見て綾波は何か少し照れているようだったけど、それを押し隱すようにし
てまた前の方を向いた。
そんなことをしている間に朝禮も終わって、先生が教室を出ていった。
とたんに教室中がうるさくなる。
そんな時、鄰の席のトウジがいきなり僕の方を向いた。
「どうしたの?トウジ」
「どうしたもこうしたもあらへん、センセ今日あの綾波と一緒に學校へ來たや
ろ。 一体どうゆうこっちゃ?」
「へっ、そ、それは‧‧‧」
「それは?」
「ただ下馱箱のところで會ったから‧‧‧」
「ほーう、センセの轉校してきた日、綾波は學校を休んでるんやで、どうして知
り合いかっちゅーとるねん」
(ヤバイ、なんとかこの場はごまかさなきゃ)
と僕は思ったわけで。
「昨日ナンパした相手が偶然綾波だったんだよ‧‧‧」
そう答えると
「なんや、センセもナンパが趣味やったんか。
そう言ってくれれば、いくらでも付き合ったのに」
「大体ナンパっちゅうもんは、一人より二人の方が成功率が高いもんなんやで。
よっしゃ今度一緒にナンパしにいこ」
趣味が合うのがそんなに嬉しいのか、トウジは滿面の笑みを浮かべている。
「う、うん分かった‧‧‧」
なんとなく、そう返事をしてしまった。
僕って勢いのある人間に押し流されやすいのかな?
僕らがそんな話をしていると、後ろから誰かが近づいてきた。
「こらーっ、鈴原!何話しているの!」
髮をお下げにした、真面目そうな子だ。
かなり怒っている感じで、トウジの前に立った。
「あっ、イインチョー」
「碇君は、轉校してきたばかりなんだからね、あんまり惡い影響与えないでよ」
「そりゃないで、イインチョー」
「あ、そういえば自己紹介がまだだったわね、私は洞木ヒカリ。
このクラスの委員をやってるの、よろしくね碇君」
と僕の方を向いてぺこんと頭を下げた。
「ど、どうもよろしく」
それだけ言うと洞木さんはまたトウジの方を向いて
「いいわかった、あんまり變なことばかり話さないでよね」
と嚴しい口調で言った。
「わかったわ、イインチョー」
だけどトウジにはそんな態度もあまり效いていなかったようで。
洞木さんが向こうの方へ行くとすぐに
「な、センセ、イインチョーの事どう思った?」
そうトウジが聞いてきた。
「どうって言われても‧‧‧怖いなってくらいしか‧‧‧」
はっきり言って、あれだけの事でそんなに分かるはずがない。
「あの女、ワシの事目の敵にしおる、ホンマやりにくいったらないわ」
「それは、トウジに原因があるんじゃ‧‧‧」
(さっきの會話を聞いていると、そうとしか思えないんだけど。)
「そりゃないで、センセ」
と情ない聲を上げるトウジだった。
僕とトウジが話していると今度はケンスケがやってきた。
「また、イインチョーとやりあってたな」
「そうなんや、ホンマどうにかならんもんかいな」
「まっしょうがないんじゃないの、トウジが惡いんだし」
「せやけど、あの攻擊の仕方はまともやないで、なんかワシ恨まれるようなこと
でもしたかな?」
いかにも不思議そうにトウジがそう言うと、ケンスケには理由が分かったよう
だ。
「‧‧‧これだ」
「なんや、ケンスケ?」
「お前のそう言うところに怒ってるんだよ」
「??????」
全くケンスケの言ってることが分からないトウジ。
それを見てケンスケは「はぁ」、と言った感じでうなだれる。
「本當に鈍い奴だな‧‧‧」
「ま、ええわ。それよりケンスケ、センセもナンパが趣味らしいんや、今度お前
も一緒に驛前にでもナンパしに行かんか?」
「おっ、そりゃいいねー」
‧‧‧‧‧‧
結局トウジとケンスケの話に付き合っている間に、休み時間は終わってしまっ
た。
綾波と話がしたかったのに‧‧‧
授業中、僕は何回も綾波の方を見た。
だけど綾波は窗の外を眺めているだけで、いかにも退屈そうにしていた。
そんな彼女が僕は妙に氣になったわけで‧‧‧
第6話(後編)に續く
次回予告
レイの醒めた樣子が氣になるシンジ、その時彼がとった行動は‧‧‧
第5話 搖れる氣持ち(後編)
次回こそサービスしたいんだけどなー
討論串 (同標題文章)
完整討論串 (本文為第 1 之 2 篇):
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