[涅他] 282話 記録係 (文字)

看板kekkai作者 (6番目の駅)時間15年前 (2009/10/31 21:22), 編輯推噓18(1800)
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282話 記録係 夜行本拠地 向き合って座る正守と細波 「何も分からなかった!?」 「ええまあ… 総帥についての情報はまったくといっていいほど… あの氷浦という少年の頭の中を できるだけ深く攫ってみたんですが 総帥に関することには触れることすらできず…」 「総帥の情報にはロックがかかっていたとでも?」 「まあそうです ただ… 鍵がかかってるというより 門番がついて近づけない… という感じですかね」 「門番…」 「頭領の 総帥が精神支配系能力者と言う読み 当たってますよ 彼の頭の中には 今も総帥の力が居座っています」 「『居座る…』 なんだか生き物みたいな表現だな」 「そう 唯一分かったのは 総帥の力のイメージ 精神系の能力に限ったこっちゃないですが 大概の術者は力を扱いやすくする ために 力に形を与えるんです まぁ自分と せいぜい同系統の術者にしか見えないものですが この辺り 個性出ますね 閃なんかは発展途上なんで定まってませんけど 私の使ってるイメージ  分かりますよね?」 「水か…」 「そうです 夢路の使ってたイメージ… も お分かりですよね」 「ああ… ヒトデ…」 「頭領の話を聞いた限りでは 多分クモヒトデですね よくあるヒトデより 嫌らしい形状のやつ」 「『嫌らしい…』」 「精神支配系は 生き物をイメージに使うことが多いんですよ 攻撃するにも 支配するにも扱いやすい」 「…… 『良守が断頭島で会った夜城という女性の力は 鳥のようだったといって たな…』 それで 総帥のイメージは…」 「蛇です でも うまく説明は出来ないんですが 私の『水』との相性の感じだと あれはおそらく陸の蛇ではなく… 海蛇…」 「…… あの少年の頭の中に その海蛇が居座っていると? 気味の悪い話だな どうにかできないのか」 「私は攻撃力ないですし 総帥より強い精神支配系能力者もいないでしょう 総帥が死ぬか 弱るかしないと… 実際 あの 秀の見つけた烏森襲撃者の一味の子供… あれは夢路に操られてたんでしょうが 知らぬ間に洗脳は解けてましたからね ただ あの子供も 洗脳時の記憶が曖昧なんですよ 氷浦という少年から得た断片的な情報とつき合わせて  総帥に迫れるといいんですが…」 「何か有用な情報は無いのか?」 「材料が少なくて… 頭領の話どおり あの少年 ここ4、5年の記憶しか持ってませんね それ以前は ほぼ白紙… 忘れているとかではなく 残ってないんです」 「何一つ?」 「ああ 記憶と言うと少し違うのかな… 言語機能とか 基本的な機能は残してある んでしょうけど… 思い出… と言えるものが 何一つ残っていない…」 「…… 『かわいそうに…』」 「そのせいか── 彼の中では 頭領の実家で過ごした時間が 大きな部分を占め ています」 「……」(目を見張る正守) 「あとは女性…」 「女性?」 「少しの間ですが 彼の世話をしていたと思われる女性です やっぱり 総帥に迫れるとしたらこっちからかな その女性は『水月』と呼ばれていて… あの目からして おそらく記録係…」 「記録係と言うのは 確か生き字引のようなものだったか?」 「ええ… 極秘のお役目ですが 裏会の重要部署には 大体一人以上の記録係がいます 目と頭を改造して 情報を溜め込む いわば人の形をしたデータバンクです 彼女は今 総帥とともにいるようですし 彼女がどの部署の記録係だったのか 分かればそこから総帥へも…」 「なるほど… ね」 墨村邸 「なんだコレ…」台所を見て微妙な顔をする閃 「快気祝い!」ケーキ作りの恰好で気勢を上げる良守がいる 「バカ 快気祝いってのは全快してからやるんだよ あいつまだ布団から 出られねーじゃん」 「なんでもいいから運ぶの手伝え──!!」 氷浦が寝ている座敷にふすまのむこうからおきろと声をかける良守 氷浦が大儀そうに身を起こすと 良守と閃と秀がどばかでかいケーキを持って 入ってくる (利守も小皿を持って入ってくる) 「祝いの『祭』ケーキでーす!!」 ケーキの上には30センチはありそうな「祭」という漢字形クッキーが 飾りで乗っている 閃「今更だけど なんで祭なの?」 良「氷浦 この字好きなんだよ」 「は?何それ」「んー ていうか 漢字が好きなのかな?」 利「良兄が蒼ちゃんのために作ったんだよ 食べてみて!」 良「おう 全部お前のもんだ 食え!」 氷「俺の もの…」 クッキーを指差す氷浦「大きい…」 良「うん 食いきれない分は 俺らで食うから ほら フォークもあるぞ!好きな所から食え!」 漢字クッキーをケーキから引っこ抜いてかじる氷浦 「どーだ氷浦 うまいか?」 「おいしい… と思う」 「そっか!」 ガッツポーズをとる良守を置いて閃も座る 「んじゃ 俺らも頂くか いーだろ氷浦 こーいうのはな 皆で食った方がうまいんだぜ!」 一同でケーキを切り分けて食べはじめる 良守は他の飾りやらなにやらをしきりに氷浦に勧めて食べさせようとする 良「こっちとこっち どっちがうまいと思う?」 閃「だからやめろ!氷浦は何聞いてもうまいしか言わねーじゃん!」 良「こいつ 好き嫌いの区別つけねーから 何が好みなのかはっきりした方が いいんだって」 無言で食べる氷浦 良「あ やっぱフツーのショートケーキのほうがいいか?」 氷「この間の… 黒い…」 良「チョコレートケーキ! お前!中々分かってるじゃないか!チョコレートケーキのどこがいいんだ?ん?」 氷「色…」 良「色… 色なの!?」 爆笑する閃「味にこだわった意味ねー!!」良「笑うなっ!!」 閃はスイッチが入ったように笑い転げる 憮然とする良守 頭を掻く良守「まぁいいや じゃ今度またあの黒いの作ってやるよ」 その姿をみている氷浦の いつもの白い瞳にかすかな光が入る 「分かっ…た」 夜 どこかの屋敷(冥安のもの?) 記録係と思われる特殊な目をした老若男女が十数名薄暗がりに集められている 冥「集めるのに骨が折れたぞ 差し出すのを渋る部署が多かったからな かなり圧力をかけた 記録係は 裏会の再建に必要だからといって納得させたのだ 言い出した以上 おぬしが責任を持って あの者達を総帥の手から確実に守れ ただし── 保護はおぬしに一存するが 悪用しようなどと考えるな 何かに使うときは わしが指示を出す よいな」 立ち去る冥安の後姿に含むような笑顔を向ける正守 「はい… もちろん分かっております」 次号に続く -- 摘要: 細波向正守報告冰浦腦袋的搜查結果 總帥的情報受到保護而無法接近 總帥的力量具現化印象是海蛇 (精神係的能力通常會有形象--夢路是海星 夜城是鳥,細波是水) 另外冰浦過去的記憶都被消去,所以在良守家渡過的日子記憶比重也就很大 另外還有照顧過他的某位女性的記憶(水月) 細波判斷這位女性將是迫近總帥秘密的關鍵 水月的眼睛顯示出她是紀錄者--經過改造而成為人體資料庫 另外一邊良守替冰浦做了大蛋糕 冥安為了裏會再建,召集了裏會殘存的紀錄者委託正守保護 -- 在下週日還是繼續沒空中,翻譯請自願者熱血補位. 另外日本的捏它師可能只剩這幾週能捏它了. 據本人說家裡發生事情,再來得要搬家, 搬家以後就沒辦法買到偷跑的週刊了@@ -- ※ 編輯: dobioptt 來自: 114.38.10.156 (10/31 21:24)

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首推啊啊啊啊啊!!
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又是蛋糕攻勢XD
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辛勞大大了<(_ _)>
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推推推 大感謝!!
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良守蛋糕大好啊~~
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推推
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蛋糕>///<
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推 以後沒有情報文看怎麼辦
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快樂推~
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我也好想吃良守親手做的的蛋糕>///<
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原來利守叫冰浦 蒼ちゃん 耶,好可愛ww
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※ 編輯: dobioptt 來自: 114.38.7.81 (11/03 08:48)
文章代碼(AID): #1Ax3eKtr (kekkai)
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